ロストワックス科について

ロストワックスとは、ワックス(蝋)で原型を作り、その原型を石膏で型を取り、そこに金属を流し込み(鋳造)金属に置き換える方法のことをいいます。

その過程でワックス原型は燃えてなくなってしまう(LOST)ので、LOSTWAX(ロストワックス)という名前がついています。

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プリメーラジュエリースクールでは、鋳造に関しては業者に依頼しておりますが、その他の工程をすべて教えています。

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ですので、鋳造後、金属になったものをキレイに磨いたり、パーツをロウ付けしたり石留をしたり…などの彫金の技術も必要になってきます。

このコースはそういった彫金の基礎技術も学ぶことが出来ます。

 

ワックスの工具もこちらで貸出ししていますが、最低限必要なものや消耗品は購入していただいています。

 

そしてまず最初の課題は…

月型甲丸リング。

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一番基本のリングです。

このリングからいろいろなリングの応用が出来ます。

 

そして、鋳造後。

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右下の方の小さな出っ張りは湯口と言って、この部分から金属を流し込んでいきました、

まずはこの湯口を取り、キレイに磨いていきます。

 

最初はハードワックスで、ヤスリや彫刻刀などで形を作っていくワックスを使います。

 

その次にソフトワックスも使っていきます。

このワックスは手で温めると簡単に曲がるほど柔らかくなります。

植物の花や葉など、柔らかく繊細なデザインのものに向いています。

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その他には溶かしたワックスを盛っていって製作する盛りワックスや、粘土のように柔らかくして引っ張りその引っ張った筋を活かして作品にするミツロウなど、いろいろな技法を学びます。

彫金と同じようにワックスでも石座を作ったりもしますし、いろいろな表面のテクスチャーも入れていけるようにします。

 

ロストワックスは柔らかい素材を使っていくので、金属を直接加工するよりも比較的楽に複雑なデザインのものを作っていくことが出来ます。

大きな工具などもあまりいらないので家で作業することもでき、女性に向いている製作方法でもあります。

 

このコースも彫金科と同じで課題はありますが、そのほとんどはご自分でデザインをしていただきます。

そして期間も同じで週1回(3時間/回)月4回で2年間で終了するようになっています。

ご自分のペースで短縮することも出来ますので、がんばってお仕事にしたい方は週何回でも受講出来ます。

 

こちらのコース単独でもジュエリー製作は出来ますが、彫金科と一緒に受講すると尚一層良い作品が作れるようになりますよ♪

 

次回は純銀粘土科についてご説明します。